静岡県立美術館で行われている、「草間彌生 永遠の永遠の永遠」展に行ってきました。
初日の土曜日に行ったけど、館内ガラガラだったよ、というrippy情報で安心はしていましたが、本当にガラガラ…
一人ずつ箱のようなスペースに入って鑑賞する《魂の灯》というインスタレーション作品がありましたが、並んで待つどころか、私が入口でうろうろしていると、学芸員さんがとんできて、「観られますか?」と聞かれる始末。
おかげでゆっくり鑑賞できました。静岡よいとこ。
チケットを買わないでも観れられる、巨大なバルーンでできた《ヤヨイちゃん》。
2階まで吹き抜けの天井にすれすれでした。 空気を送る装置もドット!
《わが永遠の魂》、《愛はとこしえ》シリーズなどの平面作品が多かったのですが、私はやっぱり立体の作品が好きです。
音声ガイドを聞いていておもしろいなと思ったのが、草間さんへのインタビューの途中で、音声が強制的にフェードアウトされることが多く、「まだ途中じゃん!」と突っ込みを入れたくなることが多々…
作品で画面を埋め尽くすドットや網目同様、作者の言葉がとめどもなく溢れていて、編集しきれなかったんだろうなー。ご苦労様です。
詩の朗読の仕方を聞いても、作者の精神性がよくわかります。これから行かれる人にはぜひ、音声ガイド(¥500)をお勧めします。
キャンバスを埋め尽くさなくては気が済まない、死ぬまで創作を続けたい、という余白の無さが作品のボリュームになって伝ってきます。そのパワーにあてられることもしばしば。
でも、それだけのパワーがあるからこそ、直島のパンプキンのようにあの環境の中でも調和するんでしょうね。